「一輪の花とひびわれた大地」
地球温暖化に歯止めをかけるとともに、平和を願う思いがひしひしと伝わってきます。一人ひとりがどのような行動をとり協力すれば、この渇ききった大地を潤し、生物多様性に富む平和な世界が実現できるのか・・・それを問いかけられている気持になる、インパクトがあって、とても印象に残る作品です。
一つの花を焦点化し、地球全体のことを見る者に訴えることができている。黒くひび割れた大地の表現は入念に力強く描かれ、作者の主張を鮮明に感じ取ることができる。また、中央に描かれた赤い花は、ただかわいらしいだけでなく、大地を突き破る生命感を感じさせる。ただそれが救いであり、それすらも失った時の怖さや現在人類が置かれている危機感について想像を巡らせる。作者の問題意識の深さの現れである。
カラカラにひび割れた大地に根を張り、真っ赤な花を咲かせた植物。危機的な自然環境に脅かされつつも逞しく生きなければならない私たちを象徴しているのでしょうか。教訓に満ちたコントラストは強く多くの人の記憶に残るはずです。ひび割れや花びら、葉の丁寧に描かれた表現が切実さを引き立たせています。
「ぜつめつした生きものたち」
絶滅危惧種の動物たちを良く調べて、そして、とても上手に一枚の絵の中に表現していますね。色使いといい、構図といい申し分なく、子どもらしさの中に独創性が溢れる素敵な作品です。多くの生き物がなぜ絶滅してしまいそうな状況になっているのか、それをどうしたら止めることができるのか、みんなで考えて行動していきましょう。
全ての生命がつながり共存してこそ、それぞれが生きることができる。作者はこの大切な事実を学習し理解している。一つ一つの生き物の表現が概念的にならず、親しみをもって詳しく描かれている。マーカーや鉛筆などを使って細かなところを表現し、水彩絵の具の特性を生かしながら自由にのびのびと活動している。生き物が大好きな作者の優しさが心地よく伝わってくる絵である。
「ぜつめつきぐしゅのどうぶつたちがぜつめつしないようにとねがいをこめて」書かれた絵の中の動物たちの目をじっと見てください。かわいくて、ユーモラスに、でも、怒っています。こんなに優しく思いやりのある温かな叱咤激励が、功を奏しますように。そして、この絵を目にしてしまった人の気持ちを強く、強く、生物多様性の保護に、環境保護に、駆り立てますように。
「木と人間の戦争」
森林伐採と戦争を同時に表現しようしている試みが斬新ですね。真っ赤な大地に残る朽ちた切り株とその背景に広がる爽やかな青空とのコントラストに引き付けられます。木を切りすぎることはいけませんが、人が間伐を行うなどの管理をしっかりしていくことが必要で、木を切ること自体がすべて悪いというわけではないことも理解しましょう。
人が森を生かすためには計画的に木を切ることも必要である。この絵のような結果になったのは、何も考えず欲望のために森を切り崩したからであろう。いったんこのようになった森はすぐには回復できず、放っておくとますます荒れてくる。この絵に描かれた赤茶けた荒れ地にぽつんと一つだけ残された切り株の表現からは、我々大人たちが反省しなければならない色々なことを教えてくれる。
なぜ土が真っ赤なのか、見る人を考えさせる絵です。雲は白く、空はいつものように青いのに。大地はすべての命のみなもとだからでしょうか。血液のように大事だからでしょうか。その色の対比は爽快ですらあります。かすかに見える根はちぎれちぎれ、でも、動きが感じられます。木を切らないで、殺さないで、という切ないメッセージにひょうきんな明るさが同居していて、素敵です。真っ赤な土をつかんで握りしめるこの切り株から「ひこばえ」が生えてきそうです。
「おれた木と2ひきの動物」
住む場所を奪われた動物たちの悲しみがとても上手に表現されています。サルとクマでしょうか。2匹の動物たちの仕草や様子に加えて、色使いからも、動物たちが暮らしていた森が失われる寸前の危機的な状況が伝わってきて、胸が締め付けられるような気持にさせられます。なぜこのようなことが起こっているのか、どうしたら止められるのかを、お友だちとも一緒に考えてみてくださいね。
かわいいクマさんもお手上げしている、こんなひどい状況はだれが作ったんだろう。後ろに見える木登りをしているおサルさんも、きっと悲しい顔をしているのでしょう。マーカーや水彩絵の具で描かれた中に、色鉛筆が効果的にそして何より自由に使われている。近景や遠景など従来からある絵画のテクニックが、書いているうちに自分でつかんだ造形的な技能として必然的に生まれている。
もうお手上げだよ、と言わんばかりに爪先立った彼を遠くで、これまた髪を逆立て、口をあんぐり開けた木が見ているかのようです。深い青紫の空にリズミカルに浮いた真っ白な雲。そこはかとなく流れるユーモアが、「アンバランス」な構図を救っています。ニンゲンたち、がんばっておくれ、そんな声も聞こえるかのようです。
※ 学年ごとに五十音順で掲載しています
「大きな地球の木」
「地球の未来は私たちの手の中に」
「全てを大切に」
「地球温暖化と生き物達」
「日本沈没」
「破燃売~破かいされ、燃やされ、売られる木たち~」
「前の海と今の海」
「目に見えているもの」
「地球温暖化がすすんでしまった未来の海」
「CO2と森の緑と動物のすみか」
「うその地球ほんとうの地球」
「多様な生き物進化へ」
「魚の命」
「イルカ」
「1枚でもみんなで」
「森の動物を守る」
「本当にあなたは捨ててない?」
「ただいま。」
「だだ悲しみのカラーだけ」
「戦争のない世界」
「うつくしい、きれいな写真」
「このままでいいのだろうか。」
「水がきたないのに気がついて!」
「水も食料も少ない貧しい人達」
「必要な分だけ切って」
「魔法のつえ」
「水を大切にして!」
「この海を見たいかい?」
「迫りゆく命」
「見ないふりをしないで」
「緑豊かな未来を目指して」
「未来のライト」
「あれた山」
「私たちの目ざす未来へ」
「見捨てられたゴミ」
「このままのちきゅうの未来」
「このままのじょうたいが続くと…白くまとペンギンの妄想」
「ぎゃくのたちば」
「村のみりょく」
「いずれこうなる」
「今の生き物のくらし」
「えん筆は最後まで使おう」
「このよの終り」
「最後の木」
「どうぶつたちの家はきえていく」
「海洋プラごみとアザラシとの生活」
「悲しい世界」
「エサだと思って食べちゃった」
「プラスチックゴミをへらそう」
「しぜんはかいは動物がかなしんでしまう。」
「あなたはどっちに進む?」
「クジラの中のプラスチックごみ。」
「森の木は大切」
「動物の命」
「海はゴミ箱?」
「鳥から見た世界」
「変わってしまった生き物たちの生活」
「苦しんでいる」
「きたない森のおくには」
「人と自然」
「きれいな地球」
「ほったらかしにしないで」
「山火事とゴミの町」
「『さばくか』のすすむ世界」
「水を出しすぎないで!」
「きょうりゅうと地球」
「森の声聞こえてる?」
「空気をきれいにしてね。」
「かにのいばしょ」
「ごみをたべる魚たち」
「海を守ろう」
「くらしやしい森」
「命」
「巣を作る場所がない鳥」
「ゴミのすなはま」
「世界中の人とてをとりあう未来」
「うしなわれていくしぜん」
「かわいそうなお魚」
「お魚と、きれいな、町」
「うみへのぽいすて」
「しあわせな夕日」
「めざせ!平和な世界!」
「エス・ディ・ジーズ14」
「ゴミをすてないで」
「大切にしよう」
「みんなでしぜんをまもろう。」
「みんなで作ろういいしぜん」
「世界じゅうのみんな」
「オンダンカ」
「海をキレイにしよう!!」
「森を大切に」
「あっ魚が泣いている...」
「みんな、みんな、生きている」
「星空」
「ちきゅうのおひさま」
「うみがよぼれている」
「さばく化」
「森」
「ゆう日と1ぴきしかいない魚」
「いきものたちのそうげん」
「みんなで森をまもろうよ」
「どらねこにたべもの」
「みどりがいっぱい」
「にじいろのうみ」
「こんなせかいになったらいいな」
「こん虫と人としぜんの森」