「平和な夜」
静かな森の夜、フクロウが巣に産み落とした卵を見守っています。フクロウの命をつなぐ豊かな森と、そこに棲む多様な生物の存在を感じさせてくれる作品です。メッセージにある思いが、そのまま絵画からも十分に伝わってきます。
自然の生き物は、人間の手が過剰に入っていない自然の中で生きるのが一番良いという、エコロジー思想の根本が作者の思いとして込められた作品です。一見寂しく見える暗い色を基調とした表現の中にも、この森の中には動物をはじめ虫や微生物など様々な生き物が生活していることを、見るものに想像させてくれる絵です。このような自然と一緒に、私たち人間はどのように生活していけば良いのだろうかと、この絵は考えさせてくれます。
ずらり並ぶ木は三角で眠たそうに頭をかしげ、たくさんいるのにしーんと静かです。何かをお話ししているフクロウのおとなと子どもたちの白さ、見守る月、そして大胆に横に引かれた宵闇の線と、縦に画面を分けている真っ黒な木の幹。大胆さと繊細さに魅せられる作品です。山や森に食べ物がもっとたくさんあったら、熊も町に降りてきて撃たれたりしないのに。人間はもっと山に実のなる木を植えればいいのに、と言っているようです。
「きれいな海」
一見、多様な海洋生物が暮らす豊かな海を描いた作品のようですが、メッセージを読むと「ハッ!」とさせられ、そして、改めて絵を見て、「なるほど!」と思わされます。私たちの選択が、後世にも、他の生物にも、取り返しのつかない影響を与えてしまわないよう、責任ある行動を訴えかける作品です。
原子力を利用し、そこでいらないものとして残った核廃棄物は、地球にとって様々な被害をもたらします。福島の原子力発電所では、東日本大震災でとてつもなく大きな津波を受け、廃棄物が処理できなくなり海にも流されました。この絵はここに描かれたような美しく楽しい海が、いつまでも続くように願がいがこめられている作品です。困るのは人間だけでは無い、そこで生活している動物や魚たちも一緒だと言うことが、よくわかるように描かれています。
赤い魚は長いまつげで心配気に空を見上げ、周りの魚たちはあきらめか目を伏せています。飛び魚や鳥、クラゲは空からどうなるかとこちらをうかがっています。みんなの心配は人間が作り今もまだ増やし続けてしまっている核のゴミのこと。「みんなが生き残れる選択をして」と言っているみたいです。ほんと、その通り。大事なメッセージをありがとう。ヒトの子どもたちのためにも核のゴミを増やすのは止めなくちゃ。おとなたちもがんばれ。
「メダカの行列」
田んぼの中をたくさんのメダカが泳ぐ様子は、今はすっかり珍しい光景になってしまいました。生物多様性、生き物の命を支える水、それらがあるからこそ人間も存在し得るのだということが、絵とメッセージを併せて見ることで、強く伝わってくる作品です。
最近になって田んぼの良さが見直されてきています。人間にとっては大切な食料を生産している場所であり、動物にとっては安心して生活できる場所であります。集中豪雨などの災害からも家や町を守ってくれています。この絵にはきれいに育った稲や気持ちよくきれいな水の中を泳ぐメダカなど、田んぼの良いところがたくさん描かれています。いつまでも田んぼを大切にしないといけないなと気がつかせてくれました。
大きな目をキョロキョロさせ生き生きと泳ぎ回るメダカたち。水も森も空も早苗にも躍動感があり、田んぼが空に向かって踊っているようです。その動きは鉛筆で書かれた線だけでなく、一本一本筆を変え丁寧に付けられた微妙な色の違いから生み出されています。水面に微妙に点在する緑色は、藻やもっと小さな生きものでしょうか。稲の株に産み付けられた卵はメダカと日本のごはんの明るい未来へのメッセージです。希望の絵をありがとう。
「あさがおと、たいようと、わたし。」
「わたし」もトンボも朝顔も太陽も、すべて絶妙なバランスで鮮やかに描かれていて、自然の恵みを体いっぱいに受けて幸せを感じている様子がとても素直に表現されています。この絵を見た人も、思わず微笑んで、幸せ気分にしてもらえる作品です。
育てた朝顔が毎日毎日水やりなどお世話をして、ついに満開になったときの絵でしょう。育てた私も喜び、羽が赤や黄色に輝いているトンボも嬉しそうです。朝顔の様々な色も、つるや葉っぱの黄緑色も、自由な色遣いをバックの白がとても美しく見せています。それもこれも、上から照らしてくれている太陽のおかげということも分かります。自然を大切にする一つの気持ちは、めぐりめぐって地球の全部に良いことを運ぶことになります。
なんとかわいい朝顔のツルでしょう。そうそう、くるくると、回って巻きついて登っていくんですよね。そんな楽しい発見をちゃんとみんなにわかるように描いてくださってありがとう。朝顔の色も、こんな感じだったよ、と丁寧に描いてくれてありがとう。右と左で羽根の色が違う自由な虫は、その発見が嬉しくて万歳をしているみたいです。単純化されているのに、太陽と子どものちゃんとわかる表情が自然の楽しさを伝えてくれています。
※ 学年ごとに五十音順で掲載しています
「これ何?動けない。」
「海が泣いている」
「未来は私達次第」
「夢の世界」
「命を守るためにできること」
「自然や環境にやさしい生活をおくろう」
「これからできること」
「地球温暖化を防ごう!!」
「いつでも清潔な島」
「海の日常」
「北極をなおせ」
「水(すい)とられる地球」
「地球温暖化」
「どっちを選ぶ?」
「私達が見ている世界」
「キレイな地球」
「地球と友に…。」
「ゴミ恐竜」
「元気に泳ぐ魚たち」
「もし砂ばく化が進んだら」
「人がすめなくなる!!」
「目に見えるのは?」
「現在と未来」
「海をきれいにしよう」
「一つのボタンが世界を変える」
「環境保護」
「木の命」
「サメが見ている世界」
「山と川に囲まれて」
「にじの世界にするために」
「続く地球温だん化」
「かんきょうをよごさないで」
「溶ける南極の氷」
「いまからでもとりもどせるよ」
「動物を守る」
「地球が温暖化で危ない!」
「防ごう地球温暖化」
「このままでいいですか?」
「海を守りたい」
「天の川でごみを新品に」
「「自然」がへると…。」
「生き物がたくさんいる森」
「みんな幸せ」
「生き物大好き」
「きれいな海を破壊する身近なゴミ」
「南極の氷がとける」
「美しい世界」
「みんな、なかよく、しあわせに。」
「ポイすてぜったいだめ」
「かこも未来も地球にやさしくね」
「ビオトープ」
「だれ一人取りのこさない!!」
「ゴミと動物のつな引き」
「街の自然」
「しぜんの生きものをまもろう」
「よごれた海」
「人となかよく、くらすこん虫」
「サメとなかよく」
「ものには心がある」
「よごれているうみ」
「人にゴミをすてられたうみ」
「うみの中」
「平和な町」
「みらいは、どんなふうになるの?」
「しぜん」
「しぜん」
「ヒマワリ畑」
「ぜつめつどうぶつたいせつに」
「たのしいちきゅう」
「ごはんをのこさずたべよう。」
「こおりいっぱいうれしい白くま」
「木の中にあるみらい」
「森のいきもの」
「アリの巣」
「ピーマンとだんご虫」
「六こう山ぼくじょうの、うま」
「ありのす」
「きれいな海」
「きれいな海」
「うみやさかなを大切にしよう」
「はなをさかせるくるま」
「きれいなもり」
「あつまれこんちゅうたち」
「みんなおどろう」
「みらいのうみからのメッセージ」
「むしがいっぱいのもり」
「わぁるどとるねいどやま」
「じゃんぐるのどうぶつ」
「むしがいっぱい」
「きもちいいかぜ」
「むしとはなとなかよく」
「おはなとなかよし」
「ごはんをのこさない」
「きれいなもり」
「もりをかえよう」
「うれしいちきゅう」
「くわがたむしのまち」
「みずうみ」
「きれいなかわ」
「ごみのうちゅうのたんけんのまち」
「うみのさかながそだつうみ」